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今回のテーマーは「返済計算処理プログラム」です

初めに

先日、掲示板で、
>元利金等方式の計算方法
>ローンで一般的な元利均等方式の計算方法を示します。
>単位期間における支払総額 = 当初借入額 × 利率/(1-(1+利率)^(-返済回数))
を、紹介いただきました。

こんなに簡単に計算できるのか?と感心(関心もあり)しながら、桐では?・・・・と、思い作成してみました。

仕様と使用上の注意

1.端数処理について 上記で、紹介の一般計算式を利用していますが、どうしても端数の差異が出ます。
  計算例:10,000(千円)を年利 3%で借り、10回で返済した時の計算(excel使用)

@ A
回数 借入額残 元本返済額 利息額 返済合計額 残元本額 少数表示
1 10,000,000 872,305 300,000 1,172,305 9,127,695 872,305.066
2 9,127,695 898,474 273,831 1,172,305 8,229,221 898,474.218
3 8,229,221 925,428 246,877 1,172,305 7,303,792 925,428.445
4 7,303,792 953,191 219,114 1,172,305 6,350,601 953,191.298
5 6,350,601 981,787 190,518 1,172,305 5,368,814 981,787.037
6 5,368,814 1,011,241 161,064 1,172,305 4,357,573 1,011,240.648
7 4,357,573 1,041,578 130,727 1,172,305 3,315,995 1,041,577.867
8 3,315,995 1,072,825 99,480 1,172,305 2,243,170 1,072,825.203
9 2,243,170 1,105,010 67,295 1,172,305 1,138,160 1,105,009.960
10 1,138,160 1,138,160 34,145 1,172,305 -0 1,138,160.258
合計 10,000,000 1,723,051 11,723,051



エクセルでは、返済額が@の様に表示されますが、小数点以下を表示するとAのように端数が残っています。(まだそのあとも続きます)
当然ですが、桐で計算しても同じ式を利用すれば端数差異がでます。そこで、今回のプログラムでは最終返済時に調整を行いました


2.曜日と日付の計算
・一応、銀行等の借り入れを想定し?、借入日・返済日ともに「土・日」は対象外なるようにいたしました。でも、知り合いとか親兄弟の場合もありますね。
 かといって、祝祭日は計算しておりません(手抜きで申し訳ございません)
・日付の指定は「土・日」以外の日を指定できます。(奥の手もあります)
・また、月初に返済日を設定してある場合は、「土・日」の関係で前月末になる場合があります。
・返済日を第一営業日とか月末最終日にするのは今回省略していますが、簡単なプログラムで可能です。是非お試しください

  月初第一営業日は、#曜日(年変数,月変数,1)・・・・・対象月の1日の曜日を求めます
    条件選択で、"土"なら「3」,"日"なら「2」,それ以外は「1」を使用します

  また最終営業日は、#月末を利用して同じく曜日を求めます
    条件選択で、"土"なら「-1」,"日"なら「-2」,それ以外は、月末の日を使用します

 注意:#月末()は、月末日の年月日がもどります。日付けを使用するときは、再度、#日()を使用下さい


3.返済方法の選択で、あるていど入力必須項目を制限他全般
・なぜ、あるていど?単に趣味です。計算は計算でと思い、入力は入力にしてみました。
 例:回数固定の時の月々返済金額はまったく意味はありませんが、先に入力しておくと固定返済にすぐ移れます
・明細行のフォーカス禁止。これもたんなる趣味です。計算項目は当然フォーカス設定はできませんが、回数や日付の項目は訂正しようと思えば訂正出来るわけです。しかし訂正してもなにも意味がありません。ならと言うわけです。
・その他。普通ならこのように作成すればと言うところが多分にあるかと思いますが、その辺は使いやすいように変更下さい。
特に背景色は、好みと思いますのでよろしくお願い致します。
・返済方法(計算式)は、上記計算式を利用しているだけで、プログラム中「#四捨五入」等を利用している箇所がありますが、なにも根拠はありません。近似値の計算程度にご利用いただけましたら幸です。



返済方法と賞与返済

返済方法は、「元金固定+利息」・「返済回数固定」・「元利金固定」の3種類から選択できます。またそれぞれ返済方法+賞与併用返済も可能になってます。

それぞれの入力必須項目・他の比較
借入金 利率 *1 借入日 初回返済日 返済金額 返済回数 賞与割合(額)
元金固定+利息 ○*1
返済回数固定
返済金額固定 ○*2
賞与併用時 月々の返済から流用します *3
*1 フォーム入力では年利率を%単位で行いますが計算式では、ほかに「月利率・賞与利率」を使用しています
*2 元金固定方式での返済金額は、元本金額であり、実際に返済するときは利息が付加されます   
*3 返済金額固定の方式では、返済額のなかに利息も含まれています
*4 賞与返済時の借入金〜初回返済日まで、月々の返済から計算を行います。
初回利息は、それぞれ日数計算を行ってますが、2回目以降は、「年間の12分の1」を利用しています
従って、1ヶ月が、28日でも31日でも同額となります



それぞれの返済プログラム作成

はじめにで紹介致しました計算式・・・仮に「公式」と仮定を利用します。
単位期間における支払総額 = 当初借入額 × 利率/(1-(1+利率)^(-返済回数))
元金固定+利息 初回利息 借入金*年利×(初回返済日-借入日)÷365
以降利息 借入残額×年利率÷12
元本返済額 毎月返済額
単位期間支払額 毎月返済額c + 利息(初回は、a 以降 b )
返済元金固定のため最終返済日が、すぐわかります
返済回数固定 初回利息 借入金*年利×(初回返済日-借入日)÷365
以降利息 借入残額×年利率÷12
元本返済額 公式より算出された値−上記利息(c または d)
単位期間支払額 公式より算出された値
一般のローン返済方法です。期間固定なので終了時期を先に決めることができます
返済金額固定 初回利息 借入金*年利×(初回返済日-借入日)÷365
以降利息 借入残額×年利率÷12
元本返済額 毎月返済額 − 上記利息( g または h )
単位期間支払額 毎月返済額
月々の返済額を先に決めます。
※賞与併用返済時は、借入金を、事前に月額返済部分と賞与部分返済額に分けて計算を行います
賞与併用時 初回利息 借入金*年利×(初回返済日-借入日)÷365
初回返済日は、表(tbl)[日付]から対応日を取得します
以降利息 借入残額×年利率÷2
元本返済額 公式より算出された値−上記利息(j または k)
単位期間支払額 公式より算出された値
※賞与併用返済時の借入金とは、賞与返済部分を意味します。また計算方法は「返済回数固定」に準じます
 また、利率については、年利率は通常%で表示しますので、100分の1に変換する必要があります

※一般に賞与は年2回が多いようですが必ず半年間隔とは限りません。このプログラムでは、半年間隔で年2回と固定しております
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