◎ 例題−7 入力支援ボタンから、フォーム呼び出し

今回は、イベントも使用してますが

入力支援ボタンの説明が、メインです

[例題−7」 入力支援ボタン(作成方法)


桐には、表引き機能や値集合からの便利な入力機能がありますが、入力支援ボタンを付加することによって、もっと簡単にいろいろなデータを入力する事ができるようになります。

入力支援ボタンは、テキストオブジェクト・グループ項目オブジェクトに付加できます

作成方法

項目のオブジェクト属性を開く
入力時の操作をクリック
入力支援ボタンにチェックをいれる

テキストボックスの右側に、▼付きのボタンが作成されます。これでOKです

 

[例題−7」 入力支援ボタン(使用できる機能)


入力支援ボタンから利用できる機能

  1. ドロップダウン リスト・・・候補の一覧を表示するボタン
  2. 表引き項目・・・表引きを表示するボタン
  3. 値集合項目・・・値集合の一覧を表示するボタン
  4. ファイル名選択・・・ファイル名の選択入力を行なうボタン
  5. フォルダ選択・・・フォルダを選択するボタン
  6. 式入力・・・[式入力] ダイアログボックスを表示するボタン
  7. モーダル フォーム・・・フォームを開くボタン
  8. カラー値1・・・カラーパレットから色を選択するボタン(Windows 標準の [色の設定] ダイアログ ボックスを使用)
  9. カラー値2・・・カラーパレットから色を選択するボタン(桐のカラーパレット(ドロップダウン形式)を使用)

表示方法は

  1. しない
  2. 未定義時
  3. 常に表示  から選択します

詳細は、桐のヘルプやリファレンス等をご覧下さい

 

[例題−7」 入力支援ボタン(利用方法)


今回は、入力支援ボタンの機能の中から、モーダル フォームを利用をご紹介致します
 (電卓の入力支援ボタンの説明です)

画面の中の、選択値リスト(V) &STR,"電卓.wfm"

 

[リストの種別] で [モーダルフォーム] を選択すると、フォームを開くボタンになります。入力支援ボタンから開かれたフォームは、閉じるまでほかの作業ができなくなります。
入力支援ボタンの [選択値リスト] 属性には、値の受け渡しを行なう変数名と、モーダルフォームとして使用するフォームのファイル名を指定します。

選択値 説明

<1.変数名> 値の受け渡しに使用する変数名をひとつだけ指定します。
ここで指定する変数は、組み込み、共通、固有のいずれかの種別でなければいけません。局所変数を指定することはできません。
<2.フォーム名> <1.変数名>に指定した変数を編集する、フォームのファイル名を指定します。(以上、桐helpより)

これを利用して、&STR,"電卓.wfm"と記入します。&STRに編集前の値が代入されたあと、電卓.wfmが開きます

詳しくは、悲しげさんが、掲示板でご紹介されました内容を、参考下さい。悲しげさんありがとうございました

 

[例題−7」 入力支援ボタン(計算結果をどうして、返すか?)


上図は、電卓.wfm の、OKボタンです。代入値を返す部分は、電卓の方に作成します。

#代入(&STR,#文字列(&わーく))・・・変数「&わーく」は、電卓.kev で、計算中や、作業の結果等を入れる変数です

(なお、計算結果のキャンセルボタンには、機能名:閉じる 機能パラメータリスト:破棄するを記入します)

 

[例題−7」 その他


今回は、イベントについてあまりふれてませんが、この機能を行う上で大事な物をご紹介いたします

◎手続き定義開始 おかね::入力前(参照 文字列 &編集文字列)

&編集文字列/文字列(参照)
編集開始時の値(文字列)を指定します。

このイベントハンドラが開始した直後は、対象オブジェクト内で編集する値(文字列)が代入されています
この変数を別のフォームで編集します

◎手続き定義開始 おかね::入力後(参照 文字列 &編集文字列,長整数 &モード,参照 長整数 &入力継続)

&編集文字列/文字列(参照)
[テキストボックス]または[グループ項目]オブジェクトの[ソース]に設定する編集文字列を指定します。

このイベントハンドラが開始した直後は、[テキストボックス]または[グループ項目]オブジェクトのソース値を、編集文字列に変換した値が代入されています。
別フォームで編集された数値が代入されます

この2つは、入力支援ボタンを利用して、別フォームを開くときには、基本です。また、電卓のように、数字を扱うときは、文字列で、データーの受け渡しをしていることにも、ご注意下さい

 

今回の作品は、きりぎりすさんから紹介いただきました。どうもありがとうございました

2000.03.12 記載 文責 【多遊】


    ご紹介いたしましたファイルはダウンロードコーナに掲載してあります